芯をはずした木と言うのは狂いも少く、非常に魅力なのですが価格的に非常に高価なものになります。 また上記の様な芯去り材の取り方は現在の内地材樹齢数十年の木材では非常に難しく柱として取る事は不可能と言えます。 3寸5分角位の柱でも上記の様に取ろうと思ったら末口で400㎜以上の原木が必要になります。 芯持ち材の良いところは木を断面から見れば分かりますが芯に近い方が赤くなっていて周辺部が白くなっていますが、その赤い部分の断面積を取りやすいと言う事になります。 よく言う 『赤み』の材 と言うことです。木が腐りにくいのはこの芯に近い赤みの部分で周辺部白いところは赤みに比べ腐りやすいと言われます(自らの腐食菌を出しにくい部分が赤みの部分なのです)宮大工の西岡常一さんの著書『法隆寺を建てた木』で書かれた『百年たった木で家を建てれば百年持つ』と言う言葉の真意は それだけの期間成長した木は心材の部分が大きく芯を外しても赤身の部分ばかりで柱が取りやすいから非常に耐久性のある木だと言ってる訳です。 |