んでよしゆたかなまい

                                    越後杉     竹 島 屋 材 木 店    
                                                                  
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2017/4/16

美人林

000018089.jpg 今の美人林の風景

久しぶりに見た、テレビに映った美人林の風景。 懐かしさについ記事を書こうと思いました。

昔はよくこの道を利用していました。

今こそ観光のため整備されていますが、 40年前にはショートボデーの2トントラックがやっと通れるくらいの道で、原木 を積んで 走ると重みでひっくり返るような道でした。

私が木材業の道に入って初めて、仕事をさせてもらった松之山町の松口と 言う部落 の一番奥にあります。

人間で言うと、このブナも45年も経つと当時の少女の美人から中年期の本当 の美人に 成長したように思います。

話は変わりますが、この美人林 という言葉を初めて口に出し、名付け親とも 言える人物、 実は当、竹島屋材木店の先代である 小林亥作 なのです。

現役であれば、今年94歳ですが73歳で他界しました。

64歳になる私も当時は、18 19の若造でした。 先代や若いしょ(従業員)に連れられ桐の木を肩でかつぎ出したり、冬は杉 の原木を 機械ソリという大きな組み立て式のソリで運びだしたり、ソリの通り 道の地主さんに 酒を持ってお願いに行ったり、当時の事が思い浮かびます。

そんなある冬の日、先代と二人で立木の買い付けに松口へ出かけました。

当時、冬は雪で部落の中は車も走れず、歩いて買い付けをしていましたが、 その日の予定が終わらず、木の買い子(部落で原木を売りたい人を紹介 してくれる人) の家に泊まらせていただくことになりました。

この家が、松口の一番奥で美人林のすぐそばの家で 保坂(屋号 保屋) さんです。

この保屋さんの先代の大爺さんと、当竹島屋の先代との話の中で 出たのが このブナの木が小さいながらみんな、すらっとしてまっすぐに伸びて  いる、その姿を見て 人間のスマートな女性を連想して、 美人木だらけの林、 美人林 といったのだと思います。

45年も前のことですが、ここを通るたびに先代が 美人林 と言っていたのを 思いだします。
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